2011年07月26日

琉日戦争1609 島津氏の琉球侵攻

ガイドの本棚9回目は「琉日戦争一六〇九―島津氏の琉球侵攻
」上里隆史著

琉日戦争一六〇九―島津氏の琉球侵攻,amazon


本のタイトル「琉日戦争」がまず目をひきます。武器を持たない琉球が、薩摩軍に一方的にやられた。という今までの通説を覆す内容です。島津氏の琉球侵攻は、琉日2国間の戦争であること。中国(明)、琉球、幕藩体制化の日本、アジアへ進出する欧米列強国、という歴史背景をふまえて、琉球王国がどのようにふるまっていたかを詳細に記述しています。

島津軍の侵攻のいきさつは詳細をきわめ、読者が侵攻の現場を見ているように、生き生きと描かれています。もちろん資料を基にしたノンフィクションです。

目次
第1章 独立国家、琉球王国
  1. 南方の海洋王国
  2. 嘉靖の大倭寇
  3. 衰退する中継貿易
第2章 九州の覇者・島津氏と琉球
  1. 戦国大名・島津氏への道
  2. あや船一件
  3. 九州の覇者・島津氏
第3章 豊臣秀吉のアジア征服戦争
  1. 秀吉のアジア征服への野望
  2. 琉球使節、聚楽第へ
  3. 琉球発インテリジェンス、明を動かす
  4. 王府内部の確執
  5. 「鬼石曼子」と泗川の戦い
第4章 徳川政権の成立と体明交渉
  1. 朝鮮からの撤退と琉球・島津氏
  2. 日明講話交渉と聘例問題
  3. 戦争回避、最後のチャンス
第5章 島津軍、琉球へ侵攻
  1. 奄美大島制圧
  2. 徳之島での奮戦
  3. 今帰仁グスク陥落
  4. つかの間の勝利
  5. 首里城明け渡し
第6章 国敗れて
  1. 尚寧王、徳川将軍に謁見
  2. 掟15カ条
  3. 「日本の代なり迷惑」
第7章 「黄金の箍(くがにのたが)」を次代へ


最新の歴史研究の成果をもとに「島津軍の琉球侵攻」を、琉球王国、日本、そして海域アジアを巡るダイナミックなスケールで描き出す!
独立王国・琉球を狙う「九州の覇者」薩摩島津氏。そしてアジア征服の野望を抱く豊臣秀吉、対明講和をもくろむ徳川家康。ヤマトの強大な力が琉球に迫る。これに立ち向かう琉球王国・尚寧王と反骨の士・謝名親方。海域アジア空前の「交易ブーム」の中、うごめく海商・禅僧・華人たちが情報戦(インテリジェンス)に絡み合う。
本書帯より引用

本書は一般向けに書かれているので読みやすくわかりやすい。日本史の好きな方、琉球史の好きな方、沖縄に関心のある方におすすめ。ノンフィクションだが小説を読んでいるような気分になることも。ガイドの評価は5つ星。著者は「目からウロコの琉球・沖縄史」で知られる若手歴史家、上里隆史氏。
ラベル:琉球侵攻
posted by gusukutarou at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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