2011年07月27日

セジとは?

「セジ」?聞いたことがありますか?
琉球の時代、霊力をセジといいました。セジとは霊力のことです。

琉球にはノロがいました。集落の祭祀や琉球王国の祭祀をつかさどる神職がノロですが、ノロが持っているとされた霊力をセジと呼んだのです。

古琉球の時代には、ノロのセジによって敵を撃退できる、とほんとうに信じられていました。
今帰仁城の近く、運天港付近には薩摩軍襲来のとき、粟のかゆを流したとされる坂道があります。かゆを流したからといって、敵が火傷するほどではありませんね。ですから、かゆは呪術的な意味なのです。ノロがのろいをかけて敵を撃退するのと同じことです。

古琉球は、武力とノロのセジは同等の力があると信じられたのです。
しかし、ノロのセジは薩摩軍の武力にはかなわなかったわけです。琉球軍は薩摩軍に敗退しました。
(薩摩支配がはじまる1609年までを、古琉球の時代と呼んでいます。)

utaki5.10.jpg

今帰仁城内にある御嶽(うたき)。かつてはノロが祈願し、いまはさまざまなひとが拝む。ユタも祈願しに来る。


このセジは古琉球の原始的信仰にもとづいています。
沖縄では、サーダカ生まれ、といって生まれつき霊力がある人がいます。このサーダカやユタの霊力と「セジ」はどうやら別物と考えた方がよさそうです。ノロがユタに引き継がれたのではありませんから、セジがサーダカに引き継がれたのではないのです。

古琉球の史跡めぐりをするときに、また、琉球・沖縄を考えるときに、両者の区別は、はっきりさせたほうがよいと思います。
なぜ沖縄にサーダカのひとが多いのか、今のところ不明です。

参考文献:琉日戦争一六〇九―島津氏の琉球侵攻
(amazon)
タグ:セジ
posted by gusukutarou at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 拝む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/216987332
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。