2013年12月08日

大庭に人知れず、置かれている一つの香炉があります

神ハサギ跡の香炉
神ハサギ跡の香炉

今帰仁グスクの階段を上ると、大庭(うーみゃー)と呼ばれる広場が現れます。大庭の左側(北側)に、人知れず、香炉が一つ置かれています。これが、城内の神ハサギ跡の香炉です。

神ハサギというのは、ノロをはじめ神人たちが、年中祭祀をおこなう場所です。広さはおよそ3間四方だったそうです。それぞれのムラ(今の字=あざ)には神ハサギがあって、かつては、その地区のノロが祭祀をおこなってきました。

今帰仁城内の神ハサギでおこなわれた年中祭祀は、大折目(うぷゆみ)または海神祭(うんじゃみ)と呼ばれる大掛かりな行事です。旧盆が終って、最初の亥の日をはさんで3日間おこなわれる、最大の祭祀です。

花米と呼ぶお米や神酒、魚、麦などを、地方の役人などが供え、今帰仁ノロをはじめ、神人たちが総出でにぎやかにおこなわれたようです。自然や海山の神を敬い、ムラの繁栄、五穀豊穣、航海安全を祈願します。

神ハサギ跡の香炉は人知れず置かれている
神ハサギ跡の香炉は人知れず置かれている

大折目(うぷゆみ)を今、見ることができたら、さぞ琉球時代の祭祀の雰囲気が味わえるだろうに、と思うのですが、神人たちはすでになく、今帰仁ノロも高齢ですから、かなわぬ夢ですね。

神ハサギ跡の香炉の場所は、大庭(うーみゃー)にある大きな碑文の右手少し後ろ側にあります。

大庭の碑文の右手少し後ろ側に香炉がある
大庭の碑文の右手少し後ろ側に香炉がある

参考書:琉球国由来記、今帰仁村の文化財vol.2、今帰仁上り(今帰仁グスクを学ぶ会会誌)


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ガイドと歩く今帰仁城跡: 今帰仁グスクの祭祀をおこなった今帰仁ノロと供のかねノロ



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posted by gusukutarou at 21:53| Comment(0) | 城内案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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