2014年08月13日

今帰仁グスクの海神祭を再現してみました。第2日目 城大折目(グスクウイミ)

城内上の御嶽、テンチジ・アマチジで祈願する今帰仁ノロ
城内上の御嶽、テンチジ・アマチジで祈願する今帰仁ノロ

今帰仁グスクの海神祭(うんじゃみ)第2日目を再現してみました。今帰仁グスクでの海神祭はすでに絶えており、今は見ることはできません。

第2日目はグスクウイミとも呼ばれ、旧盆が終わってから、最初の亥(い)の日におこなわれます。第1日目は御舟漕(ウーニフジ)と呼ばれる舟漕ぎの儀礼で、航海安全を中心とする祈願です。

第2日目のグスク内での祈願は海神祭の中心であり、今帰仁ノロはグスク内の拝所や御嶽を回って祈りをします。その後、シバンティナ浜という海岸へ下り、神々を送る祈りをします。

第1日目にすでに神々を迎えています。迎えた場所はハンタ原ウーニーで、この場所はシバンティナ浜が望める位置にあるので、ここで神々を迎えているようです。ハンタ原ウーニーは、グスクの登城道であるハンタ道近くにあります。

以下は会誌「今帰仁グスク」からの引用です。


第2日目の海神祭の儀式

ユウウスイ神アサギ跡から御願(ウガン)は行われる。前日と同時刻で、今帰仁ノロ・区長・書記と、この日は他に志慶真乙樽の神人が参加。

アサギ跡の香炉での祈願から海神祭の2日目が始まる
アサギ跡の香炉での祈願から海神祭の2日目が始まる

アサギ跡中央にある黒褐色の香炉の前に茣蓙(ござ)が敷かれ、花米・供物・酒・五水を添えて、今帰仁ノロは白神衣装、白鉢巻姿になり、線香二平(ニヒラ)に火をつけ香炉の上にのせ祈願する。方向はテンチジ・アマチジ(城内上の御嶽)を向いていた。


カラウカーと呼ばれる拝所で今帰仁ノロが祈願する
カラウカーと呼ばれる拝所で今帰仁ノロが祈願する

祈願後、今帰仁ノロは櫂(かい)にたとえた竹杖を持って、一人カラウカーに行き、立ったまま竹杖を胸に添えて合掌して竹杖を3回左廻りにして唱えて終える。


具志川御殿火の神の祠、今帰仁里主所火の神の祠とも呼ばれる
具志川御殿火の神の祠、今帰仁里主所火の神の祠とも呼ばれる

その後、主郭にある具志川御殿火の神祠に移動して、戸を開いて前に立ち「カラウカー」と同じ動作の祈願を行う。


ソイツギでの祈願をする今帰仁ノロ
ソイツギでの祈願をする今帰仁ノロ

テンチジ・アマチジソイツギと移動し、同様の祈願と唱をして再びアサギ跡に戻ってくると、城内(グスクウチ)の儀礼が終了する。


その後、城(グスク)を出て車でシバンティナ浜へ行く。波打ち際にて櫂(エーク、カイ)の竹を砂浜に突き立て、その前に供物・酒・五水を添えて火をつけない線香を二平置き、伊平屋・伊是名の方へ向かって神々を送る祈りをする。海水に入って手足を清め、海水を手に取って頭につける(塩撫で、ウスナデー)。そして海神祭は終了する。
書記が今帰仁ノロ・区長・志慶真乙樽神人達(カミングヮ)へ、パイ餅と呼ばれるものを配り、2日目の行事は終わる。


引用は「(続編)御嶽の構造とグスク」 長浜眞詳(今帰仁グスクを学ぶ会 会員) 今帰仁グスク3号 より。

引用している長浜眞詳氏の記事は、2007年8月に今帰仁ノロに動向する許可を得て、同行取材した記録です。
今帰仁ノロの画像は2007年に記事の投稿者が撮影しました。
posted by gusukutarou at 21:27| Comment(0) | 城内案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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