2014年12月28日

不思議な山北王の時代

今帰仁グスク(今帰仁城跡)の城主、山北王の時代は明国との交易が盛んでした。33年間の間に18回も進貢船を出しています。と、言うより、中山と一緒の船で、明に進貢するために行ったらしいのです。

山北と中山は宿敵ではなかったのでしょうか?さらに不思議なことには、進貢の品物は馬と硫黄ですが、硫黄の採れる硫黄鳥島は山北の領域にあります。中山も硫黄を進貢しているので、硫黄を山北だけが独占していたわけではなさそうです。

戦と交易は別ものだったのでしょうか?とても不思議に思われます。このような記事も掲載している山北王の時代のページには、明と冊封関係を結び、日本と交易した琉球国の姿が描かれています。

別冊モモト「世界遺産今帰仁城跡」の表紙は、深い渓谷側から難攻不落の城壁を空撮しています。
内容は、最新の今帰仁城跡の情報といえると思います。ガイドのお勧め5つ星です。

モモト別冊 今帰仁城跡 -
モモト別冊 今帰仁城跡 -
posted by gusukutarou at 22:03| Comment(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月08日

沖縄って外国?琉球は王様がいたの?そんな時「ジュニア版 琉球・沖縄史」

沖縄って外国みたい!と思ったひとはいませんか?

琉球王国って、どんな国だったの?
琉球は武器を持たない国だった?

琉球の王様はどこに住んだ?
今帰仁城跡の城壁は万里の長城みたい!

沖縄に住みたい!と思ったひとは?


著者の新城俊昭氏は、「高等学校 琉球・沖縄史」を著した方です。この本は那覇空港の売店に売られているという名著ですが、さらにやさしく解りやすくまとめられたのが、「ジュニア版 琉球・沖縄史」。

沖縄をよく知りたいけど、歴史書は難しくて敷居が高いという方や、沖縄旅行する方におすすめです。


posted by gusukutarou at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月23日

ウチナーグチ(沖縄方言)は面白い

「はいさい!」はおそらくかなりの人が知っている沖縄方言(ウチナーグチ)ですね。女性は「はいたい!」といいます。女性形があるなんて、外国語みたいです。
朝でも、昼でもひとに出会ったら、「はいさい!」といえばいいのです。便利なことばです。沖縄方言にはおはよう、こんにちは、の区別がないので、はいさい、でいいのです。

方言事典が一冊あれば便利ですね。方言から沖縄文化もわかるようになります。

ガイドの本棚、11回目は、沖縄語辞典―那覇方言を中心にamazonの沖縄語辞典


IMG_4230-420.jpgamazonの沖縄語辞典


この本のタイトルは方言事典ではなく、沖縄語辞典です。
ガイドの評価は5つ星。表紙からして面白そうですが、簡易な方言事典ではなく、語源や日本語との関連なども書かれている本格的な内容です。ページ数、407ページ。沖縄通には見逃せない1冊。沖縄旅行する前に目を通すのも、文化を知るうえではいいかも。言葉にこだわる方、地元のうちなーんちゅにも必要ですね。

(テキスト画像ともamazonへリンクします。同じウィンドウで開く。)amazonのレビューも参考に。

自分で撮った画像が手元にないので、後日画像を投稿します。9月6日画像を投稿。
posted by gusukutarou at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月31日

沖縄の市場<マチグヮー>文化誌

ガイドの本棚10回目は「沖縄の市場〈マチグヮー〉文化誌―シシマチの技法と新商品から見る沖縄の現在


IMG_3788-420.jpg

沖縄で市場のことを、マチグヮーといいます。本書は、那覇市牧志にある公設市場の詳細な調査と研究です。もっともマチグヮーはあちこちにあり、沖縄北部では、名護市や本部町にもありますから立ち寄ってみるのもいいでしょう。スーパーで買い物をするのが普通になっている現代人にとって、新鮮な商品や発見があるかもしれません。

本書の牧志公設市場は国際通りから入れる位置にあり、修学旅行のコースにも組まれるほどです。以前、私が観光施設にいたときに、学校の先生方をご案内したことがあります。

ごちゃごちゃとした感じや、魚や肉のまざりあった臭い、ひとびとが行きかうさまなど、他府県の市場にはない雰囲気がみどころでしょうか。魚を買うとすぐ調理してくれて食べられる食堂があったりと、観光向けにも喜ばれるようになっています。

本書は、このマチグヮーの商品構成や、販売方法、固定客があるのか、などなどを詳細に調査しています。一軒の肉屋さんに一日中はり付いて何日も観察した結果です。さらに、いま流行りのアグー豚や、島バナナ、モズクや海ブドウなどの商品がどのようにつくられ、どのように流通しているかを追跡しています。

出版されて少し年月がたってはいるものの、まだまだ沖縄の商法や商品流通のおもしろさがわかります。沖縄通にはお勧めの本です。ガイドの評価は5つ星。読んでから牧志公設市場を訪ねれば、おおくの収穫が得られるでしょう。
タグ:マチグヮー
posted by gusukutarou at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月26日

琉日戦争1609 島津氏の琉球侵攻

ガイドの本棚9回目は「琉日戦争一六〇九―島津氏の琉球侵攻
」上里隆史著

琉日戦争一六〇九―島津氏の琉球侵攻,amazon


本のタイトル「琉日戦争」がまず目をひきます。武器を持たない琉球が、薩摩軍に一方的にやられた。という今までの通説を覆す内容です。島津氏の琉球侵攻は、琉日2国間の戦争であること。中国(明)、琉球、幕藩体制化の日本、アジアへ進出する欧米列強国、という歴史背景をふまえて、琉球王国がどのようにふるまっていたかを詳細に記述しています。

島津軍の侵攻のいきさつは詳細をきわめ、読者が侵攻の現場を見ているように、生き生きと描かれています。もちろん資料を基にしたノンフィクションです。

目次
第1章 独立国家、琉球王国
  1. 南方の海洋王国
  2. 嘉靖の大倭寇
  3. 衰退する中継貿易
第2章 九州の覇者・島津氏と琉球
  1. 戦国大名・島津氏への道
  2. あや船一件
  3. 九州の覇者・島津氏
第3章 豊臣秀吉のアジア征服戦争
  1. 秀吉のアジア征服への野望
  2. 琉球使節、聚楽第へ
  3. 琉球発インテリジェンス、明を動かす
  4. 王府内部の確執
  5. 「鬼石曼子」と泗川の戦い
第4章 徳川政権の成立と体明交渉
  1. 朝鮮からの撤退と琉球・島津氏
  2. 日明講話交渉と聘例問題
  3. 戦争回避、最後のチャンス
第5章 島津軍、琉球へ侵攻
  1. 奄美大島制圧
  2. 徳之島での奮戦
  3. 今帰仁グスク陥落
  4. つかの間の勝利
  5. 首里城明け渡し
第6章 国敗れて
  1. 尚寧王、徳川将軍に謁見
  2. 掟15カ条
  3. 「日本の代なり迷惑」
第7章 「黄金の箍(くがにのたが)」を次代へ


最新の歴史研究の成果をもとに「島津軍の琉球侵攻」を、琉球王国、日本、そして海域アジアを巡るダイナミックなスケールで描き出す!
独立王国・琉球を狙う「九州の覇者」薩摩島津氏。そしてアジア征服の野望を抱く豊臣秀吉、対明講和をもくろむ徳川家康。ヤマトの強大な力が琉球に迫る。これに立ち向かう琉球王国・尚寧王と反骨の士・謝名親方。海域アジア空前の「交易ブーム」の中、うごめく海商・禅僧・華人たちが情報戦(インテリジェンス)に絡み合う。
本書帯より引用

本書は一般向けに書かれているので読みやすくわかりやすい。日本史の好きな方、琉球史の好きな方、沖縄に関心のある方におすすめ。ノンフィクションだが小説を読んでいるような気分になることも。ガイドの評価は5つ星。著者は「目からウロコの琉球・沖縄史」で知られる若手歴史家、上里隆史氏。
タグ:琉球侵攻
posted by gusukutarou at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月30日

無敵の沖縄

ガイドの本棚 8回目は「無敵の沖縄

IMG_3786-420.jpg

写真でおわかりのように、全頁イラストの沖縄ガイドブック。イラストや描き文字の好きな方に向いています。
とはいっても、読み始めるとつい引きこまれてしまいます。

沖縄の食、文化、見どころがびっしりとページを埋め尽くしています。
今帰仁城跡もとりあげられ、改築前のチケット受付の小屋におじさんが座っています。(私ではありません)

2006年の発行で少し時がたっていますが、Amazonで新本もあります。ガイドの評価は5つ星。イラストでていねいに沖縄を紹介していて、楽しめます。ただし、料金などは古いことがあるので要確認。
Amazonの中身検索で内容を一部見ることができます。

タグ:無敵の沖縄
posted by gusukutarou at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

沖縄チャンプルー事典

ガイドの本棚 7回目は「沖縄チャンプルー事典

IMG_3787-420.jpg

沖縄に関することをすべて扱ったといえるほど、充実しています。約200ページの中に沖縄のすべてを詰め込んだガイドブックです。

事典ですから、各項目は専門家が執筆。例えば、歴史に関するところは上里隆史氏や宮城弘樹氏といった新進気鋭の名前が。
しかも、内容は平易でわかりやすい。カラーページもおおくて見やすい。

沖縄ものにしてはめずらしく、山と渓谷社という大手出版社からでています。2001年に初版なので、やや情報が古くなりつつある部分もありますが、基本的内容は変わらないものが多いです。

Amazon.cp.jp で沖縄チャンプルー事典を検索すると中古本しか見当たらないのが残念。ということで、ガイドの評価は4つ星ですが、内容は高得点をつけたいです。
posted by gusukutarou at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月21日

ぞくぞく!目からウロコの琉球・沖縄史

ガイドの本棚 6回目は「ぞくぞく!目からウロコの琉球・沖縄史
」上里隆史著
IMG_3768-420.jpg

いままでだれも教えてくれなかった琉球・沖縄の歴史の新事実、新発見を、コラム形式でわかりやすく解説してくれます。

琉球でひどいめにあわされた薩摩役人がいた?!
沖縄の伝統食はカタツムリと虫?!
倭寇は琉球船を襲わなかった?!
グスクにある「太陽の穴」とは?!
赤瓦が生まれたわけとは?!
         (表紙カバーより)

本書はベストセラーとなった第一弾の「目からウロコの琉球・沖縄史―最新歴史コラム
」の続編。

本書の特徴:
コラム形式なのでどこからでも読める。
文章は平易でわかりやすい。
同名のブログの書籍化。ブログ「目からウロコの琉球・沖縄史
内容は最新の研究成果をもとに書かれている。参考文献も明記。
イラストも著者の作画で時代考証もされている。

いままでの琉球の歴史観は、先入観や思い込みが案外はいりこんでいたかもしれません。著者は古文書や碑文をたんねんに読み込み歴史観をみつめなおす作業をしています。その点に注目したいと思います。
ガイドの評価は5つ星。

なお、第一弾の「目からウロコの琉球・沖縄史―最新歴史コラム」は「島人もびっくりオモシロ琉球・沖縄史 (角川ソフィア文庫 N)
」となって装いも新たに出版されました。

著者の上里隆史氏は、ツアー「今帰仁城跡周辺史跡めぐり」の講師でもあります。2011年春におこなわれたツアーでは講師をしていただき、コースごとに同行されました。関連記事:特別企画ツアー
(2011年6月22日一部追加投稿)
タグ:上里隆史
posted by gusukutarou at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月16日

琉球王国 高良倉吉著

ガイドの本棚 5回目は「琉球王国 (岩波新書)
」高良倉吉著
IMG_3767-420.jpg

いま、沖縄は日本のなかの一県です。しかし、沖縄を旅して、日本とはどうも違うな?ここは外国か?とあなたはお感じになったことはありませんか?

じつは、琉球が沖縄県になったのは、たかだか百数十年前のことなのです。日本と違う雰囲気、風土、文化などがあっても不思議ではないのです。

琉球は薩摩支配を受けてから、日本に組み込まれたのではないか?とおっしゃるかもしれませんね。確かにそのとおりです。ところが、他から支配を受けない独自の王国を築いた時代があったのです。それが古琉球という時代でした。

いまでも残っている辞令書。琉球国王が発給した辞令書を読み解きながら、古琉球の時代を解き明かしていきます。

ガイドの評価は5つ星。琉球の歴史が初めてのかたは、第4章の辞令書王国、第5章の「王国」の制度をさぐる、が読みにくいかもしれません。しかし、このような事実の解き明かしこそ、イメージではない真実の琉球のすがたを伝えるものなのです。

(本の画像は6月21日に投稿、画像の本には今帰仁グスクを学ぶ会の帯がはってあります)
posted by gusukutarou at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月13日

テンペスト

ガイドの本棚 4回目はテンペスト 上 若夏の巻
テンペスト 下 花風の巻

IMG_3736-420.jpg


テンペストは嵐の意。
琉球王国の首里城を舞台に王宮の文官たちと、御内原の女官たちがおりなすドラマ。あらすじはこれから読む読者のために控えます。

見どころ:
  1. 琉球王国が薩摩藩の支配下にあり、なおかつ清(しん、当時の中国)と冊封関係をたもっている複雑な関係と、さらに西欧列強が琉球を足がかりにアジア支配をねらう世界情勢。この3者を相手に極小な琉球王国はどう政治力を働かせるか?
  2. 琉球の公用語である漢文と琉球人の心情をはきだす琉歌がおおく出てくる。たいていの読者は読み飛ばしていると思うが、漢文と琉歌が時代背景をほんものらしくしている。漢文は公用、私情を琉歌でよむ、重要なポイント。
  3. ストーリー展開が早く、つい引き込まれる。時間があれば1日中読んでいるかも。登場人物の真実性や、現代風すぎるせりふまわしに難点があるけれど、小説だからそのつもりで。
薩摩支配、西欧列強が上陸、琉球処分によって琉球王国が消滅するという真実な歴史を背景に、柔軟なストーリーが展開していきます。歴史を読むのもよいし、登場人物の栄枯盛衰を読むのもまたよいですね。
ガイドの評価は5つ星。
文庫本もでているので求めやすい。テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)

タグ:テンペスト
posted by gusukutarou at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ガイドの本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。